住めば都!名古屋市の魅力を徹底調査

前田利家ゆかりの地・荒子観音

1.由緒正しい歴史あるお寺 荒子観音

先日、歴女M子に連れられて、名古屋市中川区にある「荒子観音(あらこかんのん)」に行ってきました。地下鉄東山線の高畑駅から徒歩10分ほど、突然目の前に現れた重厚な山門にまず驚きました。中に入ると名古屋市内最古の木造建築物である多宝塔があります。この山門と多宝塔は名古屋市の都市景観重要建築物等に指定されています。また多宝塔は国の重要文化財にも指定されています。地元の人からは「荒子の観音さん」と親しまれているそうですが、実はとても由緒正しい歴史あるお寺なんだなぁとちょっと感動しました。またこの荒子観音は尾張四観音の一つで、節分などには多くの人が訪れます。その年の恵方に当たると特に大賑わいになるそうです。歴史の重みを感じさせる重厚な落ち着いた雰囲気のお寺でした。名古屋市には神社仏閣も多数あるので、ぜひ巡って見てください。参考サイト

2.荒子観音は前田利家ゆかりの土地

実はこの荒子観音は、前田利家ゆかりの土地だとか。え?前田利家って、加賀百万石の大名じゃなかったっけ?と歴女M子に聞いたところ、「うん。でも利家はここで生まれ育ったんだよ。」とのこと。へぇぇ、知らなかった!前田利家は今の名古屋市中川区荒子の荒子城主・前田利春の四男として生まれ、北陸に移るまでそこを拠点としていたそうです。生誕地については荒子が定説となっていますが、同じく中川区の前田西町の前田城跡説もあります。荒子観音は利家の菩提寺としても有名で、利家はこの地を離れる時に本堂を再建したそうです。昔の大名は生まれ育った地から離れて、知らない土地で暮らさなければならなかったんだ…と思うと、何だか妙な親近感を覚えてしまいます。

3. 戦国時代のファッションリーダー・前田利家

2002年にこの荒子観音から前田利家が寄贈したと言われている甲冑が発見されました。バラバラになって朽ち果てかけたその甲冑は、甲冑師の手によって見事復元されました。前田利家は戦国時代のファッションリーダーとも言われるほど、その奇抜で大胆な装いでも有名な武将。煙突を頭に立てているかのようなやたらと長い兜をかぶってみたり、加賀の金箔技術を知らしめるために甲冑に金箔を施したり、今を生きる私たちの想像や妄想をかきたててくれる魅力的なお方でもあります。しかも当時の日本人にしてはかなりの高身長(180cm以上)、そしてイケメンだったとか…歴女M子のお気に入り武将ベスト3に入っているらしいです。そんな利家ゆかりの土地、名古屋市中川区は住むにもとてもいい街です。

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